人事の仕事は転職業界では結構人気の職種で、なりたい人も多いです。
人事として雇う際に、人事をやっている側として、気になるポイントをあげてみました。
人事の仕事をやりたい方の参考になればと思っています。
人事は従業員側ではない
よく人事の仕事をやっていない人や、やっていても経験が浅い人に多いのが、従業員の為に仕事をしたいという勘違いです。
従業員が気持ちよく仕事できるようにしたい!役に立ちたい!悩みを解決してあげたい!などです。
人事という職種も会社員なので、何の為にというのは、会社の為に、社長の為に働くということになります。
従業員側ではなく、会社側に立つことを求められます。
社長からすれば、自分よりも従業員の味方をする人間を雇いたいとは思わないですから…
特に人事は経営層に距離が近いため、その人たちの意向をモロに受けます。
よく会社の制度をよくして、従業員満足度を高めたいと言う人がいますが、会社側としてはそれだけではNGです。会社側に有利な制度ではなく、ただ従業員の為だけに作られた制度にはなんのメリットもないからです。
社労士の勘違い
社労士の方でよく勘違いされているのは、自分自身が制度をどんどん直していきたい、変えていきたいと思っている方が多いことです。
新しい制度を提案するのはもちろんいいことです。ただ社内の制度を変えるということは社内で報告書を出したり、役員会議にかけたり、かなりの労力をようします。
また、むやみに変えるだけだと社内で混乱を招いたり、人事の部署の他の人の仕事を大幅に増やしたりします。
そこのところを考えて、採用面接で話をしてもらえればと思います。
法律が変わるからこう変えたい!従業員の為にこう変えたい!ではなく、現状を把握した上で必要な処理や手続きをしてくれる人を会社は求めています。
最終的には売上を上げるため
人事の仕事は会社側に立つという話を、先程しました。では具体的にどういうことなのか?
例えば、人手不足で会社の人員が足りず、思うように売上を上げられていないという課題があったとしましょう。
その課題を解決するために採用をかけているが、全然人が入ってこない。では、どうしたらよいのか?
今の会社は祝日が休みではないので、他の会社と比べてワークライフバランスの待遇面で見劣りする…。
そこで祝日を休みにする制度改革をしよう!という話を提案します。
もしくは、賃金体系の基準を上げて、採用時の年収を上げるのはどうだろうか?とか、
他の会社がやっていない誕生日休暇みたいなものを作り、採用の時にアピールするよはどうか?などです。
こういう風に、会社の売上に貢献するために、制度を改革することが人事には求められます。
従業員満足度を高めるというのも、本来はそういう満足度を高い会社にして、良い人材をとって、会社の業績を上げるというのが目的です。
この目的を履き違えて、人事の仕事の話をしようとすると、採用の時に面接官と話が噛み合わなくなってしまいます。
是非ともそういった考えをきちんと把握して、面接に臨んで欲しいです。
まとめ
1.人事は従業員側ではなく会社側
2.むやみに制度改革をしたいとアピールしない
3.人事という仕事の目的を履き違えない
人事の仕事は、実際にやってみないと本当にわからないことだらけです。仕事を想像するのは難しいかもしれませんが、そういう想像ができている人こそ、会社側は採用したいと思います。
もし人事担当者に転職したいのであれば、あらかじめこういった内容を把握した上で臨んでいただけると、他のライバルに差をつけることができると思います。