なぜ人事の仕事は楽しくないのか?
結論から言おう。人事の仕事のやり方を間違っているから楽しくないのだ。
ではどのようなやり方が間違っているのか、それを以下で解説していこう。
事務的な作業をやるだけでは楽しくない
人事の仕事に初めてつこうとする人は、多くの人が採用担当のイメージを持って入社をしてくる。
しかし、実際に入社してみて採用以外の仕事をやらされると、社会保険の手続きや給与計算など膨大な量の事務作業をこなしていることに気づかされる。
そして法律を守りながら、その大量の事務作業をこなすことに苦痛を感じ始め、辞めたくなってしまうのだ。
ではどうしたらいいのか?
人事関連の法律を勉強する
人事の仕事の基本でいうと、法律を遵守するということが1番のベースに存在する。
労働基準法を始め、労働安全衛生法や健康保健法などである。
なぜこれらが重要かというと、人事の仕事は法律で決められているから実施されているものがほとんどだからである。
法律を勉強しなければ、なぜこの仕事を実施しているのか?という理由の部分がわからず、単なる作業となってしまう。
また、違う運用にしようとした場合、法律に即しているかという部分を意識しないと、すぐに法律違反となってしまうのだ。
就業規則などの規定を読みこむ
法律を意識して全体像が見えたところで、今度はその上になりたつ就業規則を勉強しなければならない。
就業規則も法律で決められたものであるから、この就業規則をやぶると、またそれも法律違反となる。
そのため、就業規則という社内のルールに則り、仕事をこなしていく必要があるのだ。
これらの法律と規定を勉強したうえで、初めて人事の仕事が理解できたといえる。
これらを誰にも教えてもらえずに人事の仕事に入ると、ただの作業に終始してしまい、仕事がつまらなくなってしまうのだ。
人事の仕事は制度を変えることにある
人事の仕事の目的は、究極的にいうと会社をよりよい方向に変えていくことだと思っている
例えば、職場の雰囲気を良くすることによって、優秀な従業員の退職を防いだり、年間休日を増やすことによって、ホワイト企業であることをアピールし、優秀な人材の応募を増やすことなどである。
この最終的なゴールを見据えて、現状の組織の問題点を解決し、制度を改革していくことが、本来の人事の仕事である。
決して、ミスなく事務仕事をこなすことではない。
ここが見えていないと、人事の仕事は途端につまらなくなるのだ。
自分の中での理想の会社像を持つ
まずは自分の中で、どのような会社、どのような組織が理想的なのかを考えるところから始めるとよいと思う。
人それぞれ理想とする会社はもちろん違うが、最終的には利益をあげられるような会社を目指したい。
その上で、どういった会社でありたいのか、したいのかを、考えて動くことだ。それができるのが人事である。
その理想像を心に持つことによって、今自分が携わっている業務をどのようにしたらいいのか、ぼんやりと見えてくるはずだ。
そして、1番下っ端なのであれば、上の人に相談をしてみたらいいし、ある程度の役職なのであれば、業務のフローやルールを提案しつつ変えてみたらいい。
このように最終的な大きな目標を見据えて動くと、人事という仕事は途端におもしろくなる。
まとめ
①事務的な作業をやるだけでは楽しくない
②人事関連の法律を勉強する
③就業規則などの規定を読みこむ
④人事の仕事は制度を変えることにある
⑤自分の中での理想の会社像を持つ
このように、人事の仕事を楽しくするには、まず法律の勉強をし、規定を読みこみ、その上で自分が会社をどうしていきたいかという理想を持つことが重要である。
それをすることによって、あなたは人事の仕事がつまらないという認識から脱却し、人事の仕事を楽しく感じられるようになるだろう。