カウンセリングって嘘くさい?詐欺じゃないの?実際に大学で心理学を勉強してきた本当のカウンセラーの考え方。

人生のアドバイス

カウンセリングとはどういったものなのか?

何を基準として行われているのか?

どうすれば治療が完了したといえるのか?

不思議に思う人もいるでしょう。

このページでは、カウンセリングがどういった枠組み、理念、にもとづいて行われているのかをお話ししたいと思います。

この基本の考え方さえ知っていれば、「カウンセリングがどういうものなのか?」それを理解することができるでしょう。

実際に私は産業カウンセリングの資格も取得しており、大学でもカウンセリングを学んできました。

それを踏まえて、カウンセリングのおおもとにある骨子とも言える考え方を話していきます。

カウンセリングは助言をしない

カウンセリングとはカウンセラーの意見を押し付けるものではありません。占い師などのように、「あなたはこうすればうまくいく!」のような助言は絶対にしません。

なぜなら助言をした途端に、それはカウンセラーの意見をクライアントに押し付けたという行為になってしまうからです。

絶対に正しいという考え方は世の中にありません。そして、カウンセラーの考え方が正しいともかぎりません。

もし「あなたはこうしなさい」という命令をしたら、それはカウンセリングではなく、ただの指導になってしまいます。

カウンセリングとは指導ではありません。

クライアント自身に考えさせる

さて、カウンセラーが助言をしないのはわかったでしょう。では、助言をせずにどうしたらいいのか?

それはクライアント自身に考えてもらうということです。

カウンセラーが正しいかどうかは誰にも判断することができません。神様だってカウンセラーの考えが正しいとは絶対に言えないはずです。

価値観や考え方は無数にあり、絶対的に正しいというものはありません。では、何を基準にしたらいいのか?

それはクライアントがしたいようにさせてあげるということです。

クライアントがしたいと思うこと、それをさせてあげれば誰も文句は言いません。クライアント自身がこうなりたい、こうしたいと思っていることをさせてあげるんですから当然でしょう。

「そんなの当たり前じゃん?」「そもそもみんな自分の思うように行動してるよね?」そういう疑問を持つ方もいるでしょう。

でも悩んでいる方は、自分がどうしたらいいのかわからないから悩んでいるんです。他人に相談をしているということは、自分がどうしたらいいのかわからないということです。

自分の感情や考えに気づかせてあげる

大抵の人は「自分が考えていることなんてわかるに決まっているじゃないか!本人なんだから!」と言うかと思います。

ただ実際は自分で思っているほど、自分の考えや感情を理解していない人が多いです。

例えば、今日あった出来事をノートに書いて、その出来事の時に自分がどう感じたか、どう思ったのかを書いていってみると、意外と自分はこんなことを思っていたんだと気づかされることがあります。

それと同じことをカウンセリングで行います。

クライアントの感情と考えを返す

具体的にどういう手法をとるかというと、クライアントの感情や考えをクライアント自身に返してあげることです。

例えばクライアントの悩みを聴き、悩みを聴いてる上でクライアントがどういう風な感情を抱いたのか、それを感じてあげて言語化してあげる。

友達に裏切られてとても辛かったなら、「とても辛かったんですね」ときちんと相手の感情を言語化してあげる。

このような言語化を繰り返し、相手の感情や思考を整理してあげます。

そうして本来クライアントがどのような感情を抱いていたのか、どのような想いをしていたのか、クライアント自身に気づかせるということです。

まるで相手の鏡になっているという表現もできるでしょう。

クライアントが気づく

とにかく重要なのはクライアント自身がたくさん気づくことです。

〜してあげるという表現はあまり使いたくありません。してあげるのではなく、気づいてもらうと言ったほうが正しいでしょうか。

カウンセリングとは、クライアントにしてあげるのではなく、クライアントに気づいてもらう仕事だと言っても過言ではありません。

クライアントが自分の感情に気づき、自分で考えられるようになる

最終的には、クライアントは、自分がどうしたいのかを自分で決めることになります。

あくまでも決めるのはクライアントです。

そこにカウンセラーの意図は介入しませんし、するべきではありません。

カール・ロジャーズの来談者中心療法

これらの考え方は、主にカール・ロジャーズの来談者中心療法がもとになっています。

他にも色々な療法や理論はありますが、今現在のカウンセリングの中心となっている考え方は、この来談者中心療法です。

もしカウンセリングのことを知りたいのであれば、このロジャーズについて書かれた本を読むといいでしょう。

まとめ

①カウンセリングは助言をしない

②クライアント自身に考えさせる

③クライアントの感情や考えを返す

④クライアントが気づき、自分で決められるようにする

⑤カウンセリングの基本は、ロジャーズの来談者中心療法

この記事を読んで、「カウンセリングがどういうものなのか?」わかったのではないでしょうか。もしこれでカウンセリングに興味を持ったのであれば、是非もっと勉強してみてください。

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