ここでは私が総合格闘技をやってきて、どの技術を1番学んだ方がいいのか気づいた点を話していきたいと思います。
総合格闘技といっても、ジムにいけば大抵は時間帯によって色んなクラスが開講されています。
例えば、柔術、グラップリング、キックボクシング、ムエタイ、レスリング、MMAなどです。
私が総合格闘技を経験してみて思ったのは、まずは組んでから倒すという技術を教えてくれるクラスを受講した方がいいということです。
打撃でも寝技でもないのは、MMAという競技のルールや特徴を知っていけば当然の結論になります。
まずはMMAという競技のこの特徴に気づくことが重要です。
MMAって打撃でダウンをとるか、寝技で一本をとるかの競技だから、組んでから倒す技術だけじゃ勝つことができなくない?って思う人がいるかもしれません。
けどこれは逆なんです。
MMAで勝つにはむしろ組んでから倒す技術が1番重要です。
むしろこれだけでも最初は勝てます。
じゃあなぜ組んでから倒す技術を学べば勝てるのか?それは、ルール上相手を抑え込んでいる方が判定に有利だからです。
相手を壁に押し付けていれば、押し付けた側が有利となりポイントを稼げる、相手を倒して下にしていれば、上にいる側が有利となりポイントを稼げます。
基本的には相当なレベル差がない限りは、アマチュアのグローブで打撃でダウンはないですし、相手が下から寝技で一本をとることはありません。
上になった時点でパウンドができるので、相手は殴ってくるのをガードしなければならないですし、なかなか下のポジションから寝技で一本をとるのは難しいです。
つまり、相手を組んで倒す技術が上手ければ、むしろそれが相手に勝ってれば、MMAでは勝てるんです。
だからこそ、まずは組んで倒す技術を教えてくれるクラスに行った方がいいです。
例えば、レスリングやMMAのクラスですね。
じゃあ次に重要視するのはという質問には、寝技です、と答えます。
なぜ寝技なのかというのは、相手を倒した後にいかに有利なポジションを取れるのかという場面での技術がうまくなるからです。
下になってもそこから逃れる技術、上のポジションを維持する技術、また相手が隙を見せた時に寝技で一本をとれる技術です。
これらが上手くなれば、倒した後に相手を制する確率が格段に上がります。パウンドはそんなに技術があるわけではないので、寝てる時に相手を制することができれば、パウンドで倒せる確率も上がります。
あとは寝技で一本をとられない技術も向上しますので、打撃系の選手でも必須です。
なので、柔術やグラップリングのクラスも絶対にとった方がいいですね。
たとえ相手を組んで倒せたとしても、寝技の技術に差がありすぎて、すぐに足関節をとられたり、エスケープで上下逆転されたら、さすがに勝てませんからね。
寝技で一本をとる技術が向上しなくてもいいです。寝技から逃れる技術はやってれば確実に向上しますし、寝た状態での動きが必ず良くなります。
柔術かグラップリングがいいのかは、正直どちらでも寝技は確実に上手くなると思うので、先生の実力が高い方や、クラスの技術のレベルの高さで選んだりするのがいいかと思います。柔術の練習は、ノーギでやった場合にも確実に活きますので。
最後に打撃ですね。打撃は正直、MMAの中で1番扱いが難しいのではないかと思います。MMAの打撃は通常の立技系の格闘技と違いますし、上手くなるのがすごい難しいと思います。
強い打撃を打てたとしても、それをMMAの試合の中で出すのはとても難しいです。1発1発が結構綱渡りなので、諸刃の剣の部分がとても大きいです。打撃は隙ができやすいですからね。
正直、打撃が弱くてもそれを避けて突っ込む勇気さえあればMMAでは勝てると思いますが、少しはやった方がいいかなという感じです。
才能がある人であれば、MMAで打撃勝負するっていうのもありですしね!
打撃の方が派手で観てて楽しいですし、私も実は打撃が大好きです。
結論としては、組み>寝技>打撃という順番でまずは練習をしていくことを私はオススメします。
そうしたら個人的にはMMAが強くなると思います。
ただ自分の得意分野がある場合はそれをベースとして、組みの技術を磨いていくのがいいかと思います。
まさに朝倉未来選手やミルコクロコップ選手みたいな、特化型の選手がそれですよね!
※ここに書いているのはあくまでも個人的な見解です!!